お葬式トラブル防止策

お葬式を執り行う場合のトラブルとしては、次の2点が考えられます。

◆ご夫婦間、ご家族間、ご親族間のトラブル防止

お葬式は、現実的には女性の仕事になっています。ご夫婦、ご家族の間でも事前の話し合いが非常に大切です。同時に、ご両親、ご兄弟姉妹へもご自身の意志をきちんと説明しておくことがとっても重要です。
大切な人を亡くしたときの悲しみは、ご夫婦間が一番大きいものであろうと思いますが、そのご両親、ご兄弟姉妹にとっても大きな悲しみであることには変わりはありません。
“口は出すけどお金は出さない”とよく言われますが、悲しみを共有していることも事実だとしますと、事前の話し合いが大切だとご理解いただけると思います。

◆葬儀社とのトラブル防止

今、葬儀社さんとトラブルが多く言われています。曰く、費用がかかり過ぎた、規模が不似合いだった、場所が良くなかった、忙しかった、これで良かったのかしら? 等々
身近な方を亡くして茫然自失の中ですが、ご自身が言いたいことは葬儀社さんとのトラブルが予想されてもキッチリと言いましょう。トラブルを避けるために言いたいことも我慢しますと、結局葬儀社さん任せとなり、悔いを残すことになります。
その意味では・・・葬儀社さんと大いにトラブルを起こしましょう!!
でも、そのような事態に遭遇しないためには、私ども消費者もお葬式についての知識をチョット勉強しておくことが大切になります。

葬儀社さんに全てお任せすれば良いのですが、最初に何をしたら良いのか、このような祭壇、飾りつけが何故必要なのか、費用はどのくらいかかるのか等々、チョットした質問が出来る程度の知識を持っていますと、葬儀屋さんの対応が変わってきます。
当然、費用も変わってきます。

お葬式を執り行う事態になった方が、多く持っている感情は、
不安 = いくら費用がかかるのかしら⇒見積書をキチット出してもらいましょう!
不信 = 葬儀社さんは“これもあれも”言うけれど必要なのかしら⇒説明を求めましょう!
不満 = 本当に“これで良かったのかしら・・・”⇒やりたいことをキッチリ表現しましょう!

これでトラブルの全てが解決するとは思いませんが、未然に防ぐことは出来ると思います。

私は、葬儀社さんの多くは、過去の色々な経験から消費者の皆様に適切なご助言をされていると思っています。
中には商売気を前面に出すような葬儀社さんもおられると思いますが、ごくわずかの葬儀社さんだと思います。
葬儀社さんも消費者皆様のご意見が欲しいのだと思います。そうしますと葬儀社さんも新たな経験となり、新たな知識となり、色々な葬儀スタイルを開発したり、新たな葬儀サービスを開発するのではないでしょうか?

まずは、お葬式は誰のためのものかを考えましょう!!
祭壇があり、遺影写真が飾られている10人が10人同じ葬儀スタイルでも、人生は10人全て 違います。
葬儀のスタイルも10種類あっても不思議ではありません。

◆葬儀社との交渉の注意点

ある日、何の心の準備も無く突然やってくるお葬式・・・
大切な人を失い茫然自失で何も考えられない状態のなかでのお葬式・・・
つい、何でも葬儀社任せにしてしまいがちです。
ですが、後悔しないためには葬儀社としっかりとした交渉が大切です。
交渉にあたる基本的な心構え、葬儀社を選ぶ目、見積書の見方などを紹介しましょう。
<心構え>
一般の皆様方は、お葬式に関してほとんど知識はありません。精神的にも時間的にも余裕が無いなかで、専門家の葬儀社と交渉をすることになります。
言ってみれば、赤子の手を捻るがごとくと思われているわけです。と言って知ったかぶりをしても仕方がありません。知らないものは知らない訳ですから、何でも希望を言って見ましょう。何でも質問をして見ましょう。
そこから見えてくるものは、葬儀社の対応の仕方です。誠意がある、誠実そう、熱意を感じる、丁寧だ、心のこもったお葬式が出来そうと思えるようキッチリとした心構えで交渉しましょう。
<病院で>
死亡者の80%以上は病院で亡くなります。普通の病院には指定の葬儀社が常時待機していますので、病室から霊安室までの移動は、その葬儀社が行います。
それから必要なことは、病院からご遺体を搬送することです。病院指定の葬儀社に搬送を頼み、そのまま葬儀まで依頼することも多々あると思います。が、病院指定の葬儀社だからと言って全ての葬儀社が良いとは限りません。
病院からの搬送は、現実的ではありませんが、ご遺体を自分で運ぶことも出来ます。
また、病院指定以外の葬儀社でも搬送をすることは出来ます。
ただ「・・・お願いします」と言いますと、葬儀社では全てを依頼されたと勘違いをしますので、ご遺体の搬送だけを依頼しましょう。そのときは、必ず搬送代金の確認をすることが大切です。
また、ご自宅に搬送できない場合は、ご遺体をどこに搬送するかは、お葬式まで決めることにつながりますので慎重に検討する必要があります。病院には、できるだけ長く安置してもらえるよう交渉すると良いでしょう。
<交渉について>
病院で亡くなって場合で、病院指定の葬儀社に全てを依頼するケースは2割程度と聞き及んでいます。できれば数社に連絡を取って見積書を提出していただき比較検討して決めると良いでしょう。交渉していく中で料金だけではなくそれぞれの葬儀社の対応の違いが見えてきます。
また、大切な人を亡くして精神的に余裕の無い喪主の方が葬儀社と一人で対応すると、正常な判断が出来ない場合がありますし、充分な交渉が出来ないかも知れません。
そのような場合は、親族や信頼できる世話役の方を含めて交渉するのが良いでしょう。
「葬儀社は他にも沢山ありますから・・・」「何でも自分たちで判断します・・・」と言う基本的な態度が大切です。チョットでも弱気になりますと、ご遺体の安置の時間、火葬場や式場の予約、暦などを理由に早く契約をしたがる葬儀社も現れます。あせって契約をする必要はありません。
また、私のような第三者(中立の立場)にお葬式の希望を伝えていただき、交渉の代行を依頼することも一つの選択肢です。
<お葬式の値段>
本来、お葬式に基本料金はありません。
ですから「・・・会員になると葬儀の基本料金の50%割引」ということは嘘です。
良く葬儀社では、セット料金の提示をします。曰く、精神的に疲れている喪主に細かなことを確認するのは忍びないという葬儀社もあります。但し、セット料金の中には、本当に必要なものも含まれていますが、必要の無いものも含まれている場合があります。
セットの内容を良く検討する必要があります。
葬儀費用の構成は、
(1) お葬式費用(葬儀社に支払う)
(2) 実費費用(葬儀社が手配する斎場、霊柩車、仕出料理、返礼品など)
(3) お布施(寺院などへの支払い)
の3から成り立っている訳ですから、総額の予算をしっかりと決めて、それ以上は支払わないと言って交渉すると良いでしょう。
最近、「お葬式一式○○万円」という広告を目にすることがあると思います。この一式費用とは、(1)のお葬式費用(祭壇一式レンタル料、お柩、葬儀社の人件費など)だけです。
広告を見て全ての費用が含まれていると・・・勘違いしないように注意してください。

◆見積書の見方

葬儀社へ見積書を依頼しても、何処をどう見てよいのか分からないと言う方も多いのではないでしょうか。
契約の成約を第一に考え安めの見積書を作る葬儀社もあるようです。結果、お葬式の請求額が見積額よりかなり高くなるようなことがあります。また、必要な項目が見積書に含まれず、葬儀中に確認をされてプラス・・・プラス・・・で支払いが見積書より高くなるような場合もあるようです。
お葬式は、祭壇を飾らなければ、花を飾らなければ、出来ないというルールはありません。三具足(職台・香炉・花立・ご遺体)があれば出来るといわれています。
故人の希望、ご遺族の感謝の気持ちを大切にして気持ちのこもったものを考えましょう。
<注意点>
見積書に何が含まれていて、何が含まれていないかを確認しましょう。
葬儀一式やセット料金の合計額しか書いていない場合は、内容の個別料金を出してもらいましょう。
数量のあるものは、合計額だけでなく単価も確認しましょう。
会葬者に関わる人数が妥当かどうか確認しましょう。
祭壇のグレードは、料金確認だけでなく写真等によって内容についても確認しましょう。
返礼品は、内容と単価を確認しましょう。
通夜料理は、内容と単価を確認しましょう。

*返礼品、通夜料理は、葬儀社の利幅の大きいものを勧めるかも知れません